Monthly Notes 2026-02

    はじめに

    GAコーナーストーンでは、ブルーブックを翻訳しながら読み進めている。今月は第1章「はじめに」の後半を扱い、あわせてGAの歴史についても学んだ。

    今月の範囲

    • 書籍:『Sharing Recovery Through Gamblers Anonymous』(ブルーブック)
    • :第1章「はじめに(Introduction)」後半
    • テーマ:回復の第一歩、コントロールの喪失と進行性の病気、自己診断と20の質問、回復の基盤

    章の概要

    第1章の後半では、回復の出発点として「自分が強迫的ギャンブラーであることを心の底から認めること」が求められている。これがステップ1にあたる。自分が他の人と同じようにギャンブルできるという妄想は打ち砕かれなければならない。強迫的ギャンブラーはギャンブルをコントロールする能力を失っており、一時的にコントロールを取り戻したように感じても、やがてさらにひどい状態へと導かれる。これは「進行性の病気」であり、時間とともに悪化することはあっても、決して良くなることはない。

    自分が強迫的ギャンブラーかどうかの判断は、自分自身にしか下せない。ほとんどの人は、ギャンブルに打ち負かされたと認めるようになったとき、GAにやってくる。自己評価のための20の質問も掲載されており、強迫的ギャンブラーのほとんどは少なくとも7つに「はい」と答えるとされている。そして、ギャンブルの正直な評価と、その生き方に二度と戻りたくないという強い願望が、回復を築くことのできる基盤であると結ばれている。

    キーワード

    • 回復の第一歩(First Step):自分が強迫的ギャンブラーであることを心の底から認めること
    • コントロールの喪失(Loss of Control):強迫的ギャンブラーはギャンブルをコントロールする能力を取り戻すことができない
    • 進行性の病気(Progressive Illness):時間とともに悪化するだけで、決して良くはならない病気
    • 20の質問(Twenty Questions):自分が強迫的ギャンブラーかどうかを確認するための自己評価
    • 回復の基盤(Foundation of Recovery):ギャンブルの正直な評価と、二度と戻りたくないという願望

    ミーティングレポート

    今回は前回の続きから第1章を読み進め、章を完了した。引き続き質問形式で本文を確認しながら議論を深めた。

    最初に取り上げたのは、「回復の第一歩」である。自分が強迫的ギャンブラーであることを「心の底から(innermost self)」認めなければならない。表面的に認めるのではなく、自分の最も深い部分で受け入れることが求められる。無力を認めるとは、自分の力ではギャンブルの問題を解決できないと認めることであり、それ以外の問題に対して無力だということではない。自分ではどうにもできないからこそ、自分より大きな力に助けてもらうしかないという結論に至るのだ、という整理がなされた。

    続いて議論されたのが「コントロールの喪失」である。私たちが他の人と同じようにギャンブルできるという妄想は打ち砕かなければならない。一時的にコントロールを取り戻したように感じても、それは長く続かず、やがてさらにひどい状態へと導かれる。

    「進行性の病気」という認識も改めて確認された。強迫的ギャンブラーはこの病気に捕らわれており、時間とともに悪化するだけで決して良くはならない。やめていた期間があったとしても、スリップした際に以前よりひどくなるというのは、この病気が進行性であることの証左である。

    GAにおける強迫的ギャンブラーの定義についても確認された。「人生のあらゆる面で問題が深刻化し、それが続く人」である。ミーティングでは、「借金だけの話ではない。思い通りに生きていけなくなったということだ」という補足がなされた。また、20の質問について、7つ以上に「はい」と答えることが目安とされているが、7つに満たなくてもギャンブルで深刻な苦しみを抱えている人がGAに来てはいけないということではない、という議論もあった。本書では、「ほとんどの人はギャンブルに打ち負かされたと認めるようになったときGAにやってくる」と記載されているが、現実には「バレた時に来る」のが大半だという率直な声もあった。

    章の読了後、GAの歴史についても学んだ。1955年にジム・Wがロサンゼルスで始めたGAは、AAをモデルにしている。初期には参加者が集まらず何度も失敗を重ねたが、1957年9月13日に第1回GAミーティングが開催された。ステップからいくつかの「神」に関する言葉が削除された経緯も紹介され、GAの成り立ちとAAとの関係について理解を深めた。日本には1989年に伝わっている。

    今月の問い

    • 自分が強迫的ギャンブラーであることを、「心の底から」認めているか?
    • 「いつかコントロールできるようになる」という考えを、いつまで持ち続けていたか?
    • コントロールを取り戻したように感じた後、どのような結果が待っていたか?
    • ギャンブルの問題は、自分の人生のどの領域に影響を及ぼしたか?

    次回予告